
名古屋市の市街地から程近い、古い住宅街に建つ二世帯住居。
南側には庭とデッキがあり、奥にある二つの中庭は暗くなり
がちな北側に対して、採光と通風の役割をはたす。南庭には
コナラやモミジ、中庭にはハイノキやアオダモなどの雑木が
植えられ、三方から木々に囲まれた室内は、都会の喧噪とは
無縁の「山居」のような雰囲気を醸し出している。
プランは2.25mのグリッドを基本に、それを5×5マスの正方形
で構成している。南側の庭により、準防火地域の延焼ラインを
クリアすることができ、外部建具を木製建具とすることが可能
になる。外壁にはレッドシダー、内部の壁・天井はラワン合板
貼りとし、木材をふんだんに用いた落ち着きのある空間とした。
design term : 2014.05-2014.08
construction term : 2014.10-2015.04
site area : 267.53m2
total floor area : 187.32m2